※本ページはプロモーションが含まれます

司法書士試験の学習計画・スケジュールの立て方

司法書士勉強法

まずは2年間での合格を目指そう

司法書士試験に挑戦するためには、学習計画の立案は必ず行うべき重要事項です。

個人差はあるものの、合格するために2000時間~3000時間の学習が必要といわれる難関試験ですから、数カ月程度の学習で合格できるものではとてもなく、しっかりとした計画無しには学習を完遂すること自体困難でしょう。

仮に3000時間の学習をするとして、年間に勉強できる日数を仮に300日とした場合1年間であれば1日平均10時間の勉強時間となります。

仕事をやめて受験に専念しない限り1日10時間の学習は難しいでしょうから、やはり2年間で1日平均5時間の学習計画が、多くの方におすすめできる学習期間となります。

なお、もちろん3年間に学習期間を伸ばせば、1日あたりの学習時間の負荷は減りますがモチベーションの維持や、学習初期の内容を忘れてしまうなどの問題もありますので、計画段階で3年間以上の学習期間を定めるのはやめておいた方が良いでしょう。

司法書士試験の重要4科目

司法書士試験の試験科目は以下の通りです。

  • 民法
  • 不動産登記法
  • 商法・会社法
  • 商業登記法
  • 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
  • 憲法
  • 刑法
  • 供託法・司法書士法
  • 書式

この中でも特に重要な科目が、「民法」・「商法・会社法」・「不動産登記法」・「商業登記法」の4科目となります。

この4科目の出題数は、

  • 民法 択一式20問
  • 商法・会社法 択一式9問
  • 不動産登記法 択一式16問+書式1問
  • 商業登記法 択一式8問+書式1問
    4科目計 択一式53問+書式2問

となっており、司法書士試験全体の択一式70問+書式2問のうちの多くを占めます。

また、出題数が多いというだけではなく、民法を理解しなくては、不動産登記法を理解できず、商法・会社法を理解できなければ商業登記法は理解できないという関係があり、その意味でも重要科目といえます。

具体的な学習計画の例

ここからは学習計画期間を2年間に設定した場合の、科目ごとの学習に取りかかるべき順番や学習にかけるべき時間などを解説していきます。

1年目の学習計画

「民法を制するものは司法書士試験を制する」と言われるほどに、民法は法律の基本として特別な科目です。

そのため司法書士試験の学習でも、最初に手をつけるべきは民法です。

なお、民法に限ったことではありませんが、いきなり、メインのテキストを読みこむと難解すぎてなかなか理解難しい場合もあります。

よって、1週間程度で読めそうな、薄めの入門編のようなテキストを読んでおき、科目の全体像をつかんでからメインのテキストに取りかかるのがおすすめです。

学習期間としては最低でも4カ月で500時間前後を目安に、まずはテキストの読み込みと過去問の学習を並行して行いましょう。

資格試験の学習の基本はインプットとアウトプットを繰り返し、知識を定着させいくことにあります。

最初の500時間ではテキストの読み込みを2回繰り返すことを目標に、民法のみに集中しましょう。

民法の学習が一段落したら、下記の順番で、テキストの読み込みと過去問の学習を行っていきましょう。

①民法4カ月(500時間程度)
②不動産登記法 3カ月(350時間~400時間程度)
③商法・会社法 3カ月(350時間~400時間程度)
④商業登記法 3カ月(350時間~400時間程度)

この段階で、学習開始から1年1カ月となり、主要4科目の学習が終わります。

最初に学習してきた内容の記憶が無くならないように、主に移動中などのスキマ時間を活用しての復習学習も取り入れていきましょう。

また、試験の空気を知っておくために、1年目に実際に受験してみることもおすすめです。

2年目以降の学習計画

2年目からは、主要科目以外の6科目に取りかかります。

⑤民事訴訟法・民事執行法・民事保全法 2カ月(250時間程度)
⑥憲法 1カ月半(120~130時間程度)
⑦刑法 1カ月半(120~130時間程度)
⑧供託法・司法書士法 0.5カ月(50時間程度)
⑨書式 4カ月(500時間程度)

書式の学習が終わった段階で、試験前おおむね2カ月となります。

最後の2カ月は、学習の総仕上げにかかります。

この時期には、本番の試験で今まで学習してきた内容を、正確に取り出せるようにするために、短期間で試験の全科目を繰り返し、頭の中の整頓をする必要があります。

司法書士試験の学習計画の立て方まとめ

ここまで見てきたように、司法書士試験の学習計画は2年間で3000時間を目標に、科目別の重要度や、科目間の関係を意識した学習の順序を考慮して作成するべきものになります。

しっかりとした学習計画の全体像があれば、日々の学習でやるべきことはおのずの明確になり、迷わずにその日行うべき学習に集中できますし、仮に計画通りに進まなくても、、どのくらいの期間で取り戻すのかといった計画の修正も容易です。

また、全体の学習計画に対する進行度合いもはっきりすることで、学習が進んでいるという手応えが得られるため、自信やモチベーションの維持にもつながります。

難関資格への挑戦はひとつのプロジェクトのようなものです。

この記事を参考に、戦略的に計画・スケジュールを立案し、司法書士試験の合格を勝ち取って下さいね!

タイトルとURLをコピーしました