最低1回は模擬試験を受けよう
模擬試験を受験することは、司法書士試験に挑戦されるのであれば、例え独学の方であったとしてもはずすことのできないポイントです。
なぜならば、司法書士試験の学習は過去問題を解けるようになるというレベルでは合格することは難しいからです。
現実の世界では、日々新しい判例や先例が出され、法改正もあります。
模擬試験では、常に新しい問題がひとつは出題されますので、それに対応できるような力をつけることが本試験で点数を上乗せし、短期で合格するためのコツになります。
どの模擬試験を受けるか
資格スクールの通学・通信講座などを受講されていて、模擬試験がパックになっていれば素直にそれを受ければいいのですが、独学の方や、受講している講座に模擬試験が附属していない場合はどのような学校が主催している模擬試験を受けるべきでしょうか。
それは、ズバリなるべく受験者の母数が多い全国展開の資格スクールの模擬試験です。
その理由は、受験者数が多いことで受験者の自分の実力をより正確に把握しやすいこともありますが(実際には模擬試験での合否判定はあまりアテになりません。)、模擬試験は本試験予想問題も兼ねているため、多くの受験者が目にする模擬試験で的中問題が出ると、結果的に本試験でも多くの受験者が正答することとなるからです。
模擬試験の受け方
模擬試験を受けるときの心構えは「本番のつもり」で受験することです。
問題を解く順番、時間配分、マークシートの方法から使う鉛筆や消しゴム、昼食のメニューまで、本番を想定したルーティンで万全のシュミレーションを行いましょう。
なお、逆に本試験では模擬試験でシュミレーションした内容を淡々と実行し、「模擬試験のつもり」で受験することが、過度な緊張を防ぐひとつのコツです。
模擬試験には会場受験と自宅受験がありますが、試験の雰囲気をつかむためにもやはり会場受験がおすすめです。
特に初めて司法書士試験の受験をする方にはメリットが非常に大きいのでなんとかスケジュールをやり繰りして、一度は会場受験の模試を受けておきましょう。
また、模擬試験でありがちな「受けたら受けっぱなし」は一番良くない方法です。
模擬試験を受けるような時期で間違った論点は、明らかに弱点なのですから、丁寧に復習を行い知識の精度を上げることを心がけましょう。