司法書士試験合格後の話

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司法書士試験合格後の話

司法書士試験に合格したからといって、すぐに独立開業できるわけではありません。

まずは、全国各地(都道府県ごとと北海道の4郡市の計50箇所)の司法書士会に入会し、日本司法書士連合会の司法書士名簿に登録してもらう必要があります。

入会金は3万5千円~5万円程度で、司法書士会ごとに異なります。

その後にも、12月から翌年3月まで続く大きく3つの研修があります。

中央新人研修

中央新人研修は、前期日程として12月頭から翌年1月まで、3つのグループに分かれてのインターネットを利用してのeラーニング研修と、3日間の後期日程としての全国8会場(札幌市・仙台市・東京都渋谷区・名古屋市・大阪市・広島市・高松市・福岡市)に分かれての集合研修に分かれます。

後期日程では、多くの同期と知り合うチャンスになるので、名刺交換のために名刺を作成しておくと良いでしょう。

研修内容は司法書士としての心構えや倫理、実務に必要な最低限の知識、特別研修の前段階としての裁判業務についてなどで、座学の講義が中心となります。

中央新人研修の受講料は43,200円となっています。

ブロック新人研修

ブロック新人研修は全国8ブロック(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分かれて7日間に渡って行われます。

不動産登記、商業登記や成年後見などの司法書士各業務についての、より実務に即した内容の研修です。

登記立会実務については、実際に不動産の売主・買主、不動産会社、銀行担当者などに分かれてロールプレイング形式での研修などもあります。

ブロック新人研修の受講料は32,400円となっています。

司法書士会研修(配属研修)

全国に50ある各地の司法書士会で行われる研修です。
先輩司法書士の事務所で行われる研修や、集合研修など司法書士会ごとの内容で、実務に密着した研修となります。

特別研修

さきの3つのいわゆる新人研修とは違い、特別研修は司法書士が簡裁訴訟代理等関係業務を行うにあたって必要な能力を習得することを目的とした研修です。

例年1月~3月上旬にわたって、全国8ブロックで実施されます。

100時間かけて行われるため、通称「100時間研修」とも呼ばれています。

研修内容は、起案・模擬裁判のためのグループ研修、弁護士によるゼミナール、裁判官による講義、実際の法廷を見学する裁判傍聴などとなります。

15分以上の遅刻を1度でもすれば修了の認定をもらえない厳しい研修です。

特別研修の受講料は14,5000円です。

6月初旬には簡裁訴訟代理等能力認定考査があり、この試験をパスすると「認定司法書士」となり、簡裁訴訟代理等関係業務の業務を行うことができるようになります。

合格率は6割程度となっています。

司法書士試験合格後の話まとめ

ここまで見てきたように司法書士試験合格後には、研修ざんまいの慌ただしい日々が続くこととなります。

また、いずれの研修も申し込みの期限は11月中旬となっているので、合格後もうかうかしていられません。

とはいえ、司法書士として実際に活躍していくためには、必要不可欠なステップですので、
スケジュールの確保や、研修を受けるための費用についても合格前から考えておく必要があるでしょう。